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「東近江の水辺に原風景を探して」展示レポート 其の一

2015122 日更新

展示も終盤を迎えました。
作品を何点か紹介させて頂きます。

谷口隆雄さん
作者コメント
「よしが放置されている現状を見て、何かに利用できないかと、地元の日吉の溜のよしをいただいて、麻糸を使って、織物にしました。
タペストリーにしたり、水彩画を描いていますので、組合わせて楽しんでいます。」


「日吉の溜のヨシ」

森 佳三さん
作者コメント
清浄な沼や淵に棲むといわれている竜神。水を司り、田を守る神として祀られることもあり、日照り続きの時、降雨を祈願される。その神秘的な力を造形として表現することを試みた。


齊藤江湖さん
作者コメント(書に託したメッセージ)
みんなみんなありがとう
このみちはつづくよみえないところにあるみずのみち
せかいはつながっている
さあてをつないで
すべてのこどもたちのために


吉田友幸さん
作者コメント
原風景―水―と言われれば、私にとっては先ずは、大津堅田の湖岸になります。やはり20数年そのそばで生活していたので当然のことです。10年ほど前、1年半ほど住んでいたスペインから帰国した時に、琵琶湖を久しぶりに見たあの時のおどろきが今の私の制作の大きな主題のひとつになっています。「こんな所で自分は育ったのか!!」と思いました。
描いていく中で、記憶の中でゆるがない風景、新しく出会う風景がありました。
今、親が住み、先祖が住んだ八日市に住んで描いていると、やはり記憶と出会い両方の刺激があります。
現在描いている風景が年月がたった時に、どんな具合に存在しているのだろうか、というのは、私のひそかな楽しみです。