ライフロング協力巡回講演会の第2回は2月27日に玉緒コミュニティセンターにて、玉緒地区人権のまちづくり協議会主催の人権講座でのひとり読み語り芝居「父と暮せば」でした。

　午後7時の開会には50人を越える方々が集まってくださいました。協議会会長のあいさつで人権講座が始まります。

　講師の天のたつしさんは作品の原作者、井上ひさしさんから上演の許可を得て7年前から上演を続けてこられました。今回の公演が115回目になります。

　まず最初に「皆さんの想像力をお借りします。電球ひとつあるだけの何もないステージですが、皆さんが想像力を働かせてくださることで、いろいろなものが見えてきます、聞こえてきます。」と天のさんが話されました。

　そして読み語り芝居がはじまるとあっという間にそこは原爆投下3年後の広島。生き残った娘と原爆で亡くなった父との魂の会話に皆さん引き込まれていきます。

　休憩もはさまない80分間の物語の熱演が終わると大きな拍手が沸き起こりました。

　協議会副会長のご挨拶があり人権講座が終了となりました。公演後に会場出口に受講生を見送りに出てこられた天のさんに握手を求める方もおられ、口々に感想を伝えておられました。
　原作者のメッセージ、講師の熱い想いが皆さんに伝わったことと思います。

　前回同様、今回も玉緒地区以外から数人のご来場者もありました。平田、玉緒2会場巡回となりました天のさんの「父と暮せば」上演にご協力いただいた各会場の皆様に感謝申し上げます。

★この日のアンケートから皆様の声を紹介します。
・戦争の残酷さ、また、戦争の影響は今なお
　続くこと。(20代男性)
・非常に話に引き込まれる読み語り芝居でし
　た。風景や場面がよくイメージできました。
　(20代男性)

・物語として聞き、非常にわかりやすく状況
　が良くわかった。(40代男性)
・素晴らしかった。引き込まれました。想像
　力と感受性を殺してはいけないと改めて思
　いました。(40代男性)

・台詞の叫びが耳に残りました。思いを受け
　止め次の世代へとつなげることが生きてい
　くことと思いました。(50代男性)
・素晴らしい講演でした。戦争のむごさを今
　一度痛感しました。これからの人たちにど
　うぞずっと語り継いでいかれることを望み
　ます。(50代女性)

・今回の講演は良かったです。ありがとうご
　ざいます。(60代女性)
・どんな講演をするのか少しでも理解しても
　らうためにパンフレットがあると良いと思
　う。(60代男性)

・ひとり読み語り芝居の熱演、誠にありがと
　うございました。力強いメッセージを原作
　者、井上ひさし氏の思いと共に、天の先生
　の思いを受けとめさせていただきました。
　二度とあってはならない原爆の記憶、心に
　刻みました。(60代)

・引き込まれる話でした。(60代男性)
・身につまされました。(60代)

・１時間半も一人で演じられて大変お疲れ様
　でした。広島原爆の現実が大変リアルに理
　解できました。(60代男性)
・生と死について考えさせられました。いい
　講演でした。(60代男性)

・原子力と放射能を専門とする「はしくれ」
　の一人として戦争と福島の原発事故という
　２つの核エネルギーの持つ悲惨さとむごさ
　を改めて感じました。時代背景も私が生ま
　れた昭和２３年でしたし、原発事故当時現
　地にいた一人として他人事ではないことで
　したし、福島では今もなお１０万人にも及
　ぶ避難者がおりますし、原爆で一瞬にして
　人生を狂わされた女の子と父との会話に言
　葉では言い表せられない悲しみが強く伝わ
　ってきました。(60代男性)

・戦争後の広島生活が目に見えるよう。短い
　時間と感じた。(70代男性)
・物語の中に引き込まれました。先日母と暮
　せばという映画を見ました。それと同じく
　らいすごさがありました。(70代女性)
・本当に感動しました。(70代女性)

　たくさんの感想ありがとうございました。

天のさんの「父と暮せば」上演についてのお問い合わせはライフロングまで。